2023年6月、東京ドームでのラストライブをもって解散したBiSH(ビッシュ)。
その中で“リーダー格”としてグループを牽引していたのが、セントチヒロ・チッチさんです。
強い眼差しと圧倒的な歌声、そしてメディアでもひときわ目を引く存在感。
BiSHという“楽器を持たないパンクバンド”の看板を背負いながら、彼女はどこか孤独と向き合っていたようにも見えました。
そんなチッチさんが、解散後に選んだ道とは?
現在の活動や再出発への想い、そして“表現者”として歩み始めた理由に迫ります。
セントチヒロ・チッチのプロフィール
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | セントチヒロ・チッチ |
生年月日 | 1993年5月8日(現在32歳) |
出身地 | 東京都八王子市 |
所属 | 元BiSH(2015年〜2023年) |
担当カラー | 赤 |
特徴 | ボーカル、MC、グループの顔としての立ち位置 |
BiSH結成当初からのオリジナルメンバーであり、ライブやメディア出演では“グループの顔”として中心的な役割を担っていました。
BiSH時代の印象
セントチヒロ・チッチさんは、BiSHの中でもとくにライブの表現力と言葉選びの鋭さに定評がありました。
ライブでは力強く、叫ぶように感情をぶつけるパフォーマンス。
MCではメンバーやファンへの真摯な言葉を紡ぎ、涙を誘う場面も少なくありませんでした。
また、メディアへの対応力や発信力にも長けており、テレビ・雑誌・ラジオなどさまざまな場面で「BiSH=チッチ」と連想されるほどの存在感を放っていました。
その背景には、彼女自身の「届けたい」という強い思いと、常に葛藤を抱えながら進む不器用なまっすぐさがあったと言われています。
解散後の活動:ソロ歌手&表現者としての挑戦
BiSH解散からわずか3ヶ月後、チッチさんは本名・“有友緒心(ありとも うた)”としての活動を開始しました(※2023年9月発表)。
ただし音楽活動は引き続きセントチヒロ・チッチ名義で継続。
2023年11月にはソロライブ『HOLY ROOM』を開催し、 “言葉と音楽を融合させた空間芸術的なステージ”を披露しました。
その他の活動例
- アートプロジェクトやクリエイターとのコラボ(詩や映像を交えた表現活動)
- 映像制作、舞台演出との連携
- 雑誌『装苑』や『GINZA』などのアート寄り媒体でのモデル出演
解散後はアイドルやバンドボーカルとしての枠を超え、“表現者”としての立ち位置を明確にし始めたのが彼女の大きな特徴です。
SNSでの想い・発信
チッチさんのInstagramでは、ライブの余韻や舞台裏を詩のような言葉で綴る投稿が印象的です。
たとえば──
「夜が明けて、また違う表現に心を差し出せる日が来ることを信じている。」
そんな文章が、シンプルなモノクロ写真とともに投稿される。
感情を吐き出すのではなく、余白で語るスタイルが、彼女の“今”の表現そのものと言えるでしょう。
また、解散後もファンへの愛情は一貫して変わらず、ライブ後のSNSでは「あなたたちがいてくれて、今も私は音を出せます」といった投稿が綴られ、多くの共感を集めています。
まとめ|“チッチ”という名前に宿る表現の力は、今もなお進化中
セントチヒロ・チッチという名前には、BiSH(ビッシュ)の“異端性”と“まっすぐさ”が象徴のように詰まっていました。
解散後、名前の重みから解き放たれながらも、彼女は“チッチ”という名をあえて残して活動を継続しています。
そこには、「名前を背負って進む覚悟」と「過去と未来をつなぐ意思」があるのかもしれません。
ライブで、アートで、言葉で──
これからのセントチヒロ・チッチさんが何を届けてくれるのか。
“チッチ”という存在が持つ表現の力は、まだまだ進化を続けているようです。